『リカーリングシフト』という本では、リカーリングのビジネスモデルを5つに分類しています。リカーリングとは、ビジネスモデルの一種であり、製品を販売して終わりというビジネスではなく、販売後も取引を継続できるビジネスモデルであると言われています。たとえば、製造業では、製品を単品で売ってお終いのビジネスモデルが主ですが、リカーリングビジネスモデルを取り入れられる可能性や必要性が出てきています。
さて、リカーリングの5つのモデルのうちの一つが、定額モデル(サブスクリプション)モデルです。内容としては、消耗品、保守、機器運用などを定額で提供するモデルです。
この本では、B2Bでのこのモデルの例として2つが挙げられていますので、紹介します。どちらもプリンタ業界です。
1つ目は、HP(ヒューレット・パッカード)のもので、「インク定額パック」というサービスです。インクカートリッジ使い放題のプランです。サイトよりサービス内容を引用します。
HP Officejet Pro X/Enterprise Xインク定額パックサービスは、契約期間中のインク補充を簡単なやりとりで対応させていただく、大変お得な定額プランです。
さらに契約期間内、無償で本体保証が付帯します。
製品本体から送信されるE-Mailアラート機能 を利用し、ご利用中の製品のインク残量をHPにお知らせいただくことでオートマチックなインク補充が可能となります。E-Mailアラート以外にも、お客様からのお電話、ファクス、E-Mailでのインク補充のご依頼方法もあり、印刷ボリュームが多いお客様はランニングコストを抑えるとともに、サプライの購買にかかる工数を削減することができます。
インク定額パックをご購入のお客様には、まず予備用のインクを各色1本計4本提供します。その後、インクの残量が少なくなると本サービス専用窓口にプリンター本体から「E-Mailアラート」2が送信され、新しいインクカートリッジを送付いたします。
「インク定額パック」サービスは、想定する平均月間印刷枚数に基づき算出したインクカートリッジ本数を上限として、インクカートリッジを使い放題で提供する年間契約サービスです。
1年、2年、3年の契約期間内に、インクカートリッジを送料無料で提供します。さらに、印刷ボリュームの少ないお客様向けには、「1年ライトパック」もご用意しています。また、インク定額パックには契約期間内、無償で本体保証が付帯されているのに加え、故障時にも無償でオンサイトサポートを利用できるなど、安心してご利用いただける環境を提供します。
ほぼそのままですが、次のようなサービスです。想定する平均月間印刷枚数に基づいて算出したインクカートリッジ本数を上限として、インクカートリッジが使い放題で提供される年間契約サービスです。1年、2年、3年の契約期間内に、インクカートリッジが送料無料で提供されるとのことです。
2つ目はエプソンです。具体的なサービスページは、みつからなかったのですが、次のような内容のようです。このサービスでは、本体、消耗品、保守サービスが込みで、定額料金で提供されるとのこと。
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