【用語】ランチェスターの法則とは【解説】

ランチェスターの法則とは「強者」と「弱者」が、それぞれ取るべき戦略を示した概念のことである。イギリスのエンジニアであるF・W・ランチェスターが提唱したのが始まりであり、日本では、マーケティングコンサルタントである田岡信夫氏がランチェスターの法則を研究し、企業の経営戦略として体系化した。今日では多くの企業がこの法則を導入、実践している。

ここでの「強者」と「弱者」の定義は、どれだけ市場を獲得しているか、つまり市場シェア率で判断します。マーケティング理論で73.9%のシェアを持つ1位の企業が「強者」に該当し、それ以外は「弱者」に分類される。
「強者」と「弱者」がそれぞれ取るべき行動を解説すると、次のようになる。

①弱者の戦略:競合他社との差別化による単分野でのトップとの一騎打ち
 「弱者」の立場である中小企業は、一つの分野で質を高める特化型戦略を取るのが最適戦略となる。具体的には、ある一つのニッチ市場や隙間市場でのトップを狙って、競合他社との差別化を図ったりすることが挙げられる。

②強者の戦略:総合力を活かして市場規模を拡大した広域戦
 「強者」である大企業は、ブランド力や資金力、人材力等を総合力を活かして市場規模を拡大した広域戦に持ち込むことが最適戦略になる。例えば、「弱者」である中小企業が一点集中で特化型の商品を打ち出してきたのであれば、多数の商品で対応することが「強者」の最適戦略の一つとして考えられる。

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